香りを取り入れる(3)  (ゆ)  No.298

こんにちは。公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会事務局の(ゆ)です。

前回のブログで、香りの機能を取り入れている芳香療法「アロマテラピー」のお話をしましたが、この療法には花や樹木から抽出した精油(エッセンシャルオイル)が使われます。精油は植物に含まれるわずかな量の芳香成分を抽出した天然成分100%のオイルで、例えば10mlのラベンダーの精油なら1.5kgの花の穂先、バラの精油なら40kgの花びらが必要だそうです。しかも、その原料は無農薬・有機農薬でなければアロマテラピーには使えないそうです。

香りを楽しむだけのアロマオイルには人工的な香料が配合されている場合も多く、肌に塗布するマッサージやお風呂の使用には向いていないため、部屋に置いて香りを楽しむというのが一般的な使い方だとか。そして、精油の方も100%天然成分ではありますが、マッサージ等に使う場合は3%以下の濃度に薄めた方がいいそうです。また、皮膚アレルギーや炎症を起こしてしまう可能性もゼロではないので、敏感肌の方は肌に影響がないかを確かめた方が安全だそうです。このように精油の扱いには少し注意が必要ですが、「ストレスを解消する」、「集中力をアップする」、「安眠を促す」等といった香りの機能をうまく取り入れれば生活の価値向上に役立つのではないかと思います。

Rainbow rose  2015.4  photo by y★u

特に、「脳の老化を予防する」ためにはバラの花の香りを嗅ぐといいとか。上の写真のバラは虹色ですが、単色でも多くの匂い物質で構成されているという複雑で豊かなバラの香りが脳には刺激となり、物忘れや感情の衰えとして表れるような脳の老化を防いでくれるそうです。脳が老化する時に最初に委縮が始まるという扁桃体の衰えを防止するには、バラに限らず、好きな香りの香水、石鹸、飲み物等を身近に置き、手軽に楽しめるようにしておくといいそうです。

香りを楽しむ手段には、アロマフューザーやキャンドル等もありますが、先日、ハーブティーにも使われる厳選された天然ハーブを使用したハーブ枕というのを見かけました。横20㎝、縦10㎝、厚さ2㎝程の大きさのものですが、電気も火も不要で枕と枕カバーの間に入れるだけなので簡単ですし、効果があれば価値が高いのではないかと思います。ハーブの種類で機能や色が違っていて、パステルカラーの色も香りも優しいものですが、各機能とそれに対応するハーブは以下になります。

紫:ぐっすり眠れる(ラベンダー)
青:ボケを予防する(ローズマリー)
緑:免疫力を高める(レモングラス)
黄:安眠を約束する(ジャーマンカモミール)
オレンジ:眠りダイエット(グレープフルーツピール)
ピンク:美肌美人になる(ローズレッド)

このハーブ枕は最後はバスハーブとしても利用できるそうでが、こういうグッズでなくても、ティッシュにアロマオイルを数滴垂らして置いておけば手軽に香りは楽しめますし、香りの種類も楽しむ切り口もたくさんあります。まずは色々と試してみて、自分の好みに合う香りや方法を選んでみるのも楽しいのではないかと思います。

当会の東日本支部では、切り口が異なる「部会」を設置し、実務への応用展開を目的とした研究開発・情報交流を積極的に進めていますが、 新年度を迎えるにあたり、2022年度の参加メンバーを広く募集いたします。定例会合は 原則オンライン となりますが、4月の3週目から各部会のキックオフが予定されていますので、4月8日までのお申し込みをお勧めします。この機会に、ご自分に合いそうな部会を選ばれて参加されてみてはいかがでしょうか?(https://www.sjve.org/23785

では、よい週末をお過ごしくださいませ。 (ゆ)

 

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