製造現場におけるVIQ活動の導入と組織的展開 ~VA・IE・QCの相乗効果をねらう~

論文

現在,企業をとりまく環境は,非常に厳しいものがある。すなわち,メカトロニクスや先端技術などの急速なイノベーションの時代を迎え,また大幅な短納期要求や,小ロット化,低コスト,高信頼性など,顧客ニーズの多様化,高度化が日増しに強くなってきている。

このような,時代のニーズに迅速に対応し,企業として発展をしていくため,当工場では現在,N-MOPPS (New Market Oriented Products and Production System) 運動を展開している。この内容は

①強い新商品の早期開発

②最適生産システムの拡大充実

③仕事の質の向上

であり,工場をあげて鋭意取り組んでいる。

この中で,製造部門に課せられた重点テーマは,

①短納期や小ロット化に対応したライン作り。

②大幅な,直接加工費のコストダウンである。しかしこのような課題を確実に実現していくためには,従来,スタッフ部門主体であった製造合理化を,製造現場主体で推進できる実力を早期に養い,スタッフ部門のパワーを新商品開発,新技術開発に集中していく必要がある。

一方,より高度の合理化を推進するためには,従来の分析手法だけでは限度があり,どうしても機能追求による発想の転換や組織的な力が必要である。さらには,職場全体の合理化の活性化を計るためにも,VAの思想や手法の浸透が急務であると考えられる。

このような,工場の背景と,製造現場におけるVAの必要性を考慮し,当工場に適した製造VAの検討を行い,昭和55年度よりVIQ活動を導入し,重点合理化プロジェクトから,大衆運動まで結びつけ,当面の課題消化と,今後の合理化に対する人材育成を指向し,現在,成果をあげつつある。その組織的展開と,内容および特徴について紹介する。

目次

  • 1. まえがき
  • 2. VA活動経緯
  • 3. 製造現場におけるVAの必要性
  • 4. 製造現場の新しい取り組み(VIQ活動)の内容
  • 5. VIQ活動のシステム的展開
  • 6. 活動状況と成果
  • 7. あとがき

発行年

1982年 VE研究論文集 Vol.13

著者

富士電機製造株式会社
吹上工場製造部作業研究課
木田幸男

カテゴリー

  • マネジメントとVE

キーワード

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