VE実施手順におけるリスクマネジメント手法の活用

論文

近年、製品機能の高度化、複雑化により、新規開発や設計変更により生じる品質面での リスクは益々増加している。このリスクを避けるため、創造による変更を行うVEに対し て、消極的になることが製造業の開発現場でも見受けられる。このような傾向は、企業だ けでなく社会全体の成長を停滞させる大きな問題になる。 そこで、本論文では、製品の新規開発や設計変更によるリスクを管理し、品質を確保す るため、VE実施手順にリスクマネジメント手法注1)を活用することを提唱する。この中で、 反転リスク分析系統図を作成する手法を確立する。 この手法により、VE実践の中で、機能本位の視点から、製品全体のリスクを特定・分 析し、具体的な対応を検討することで、新規開発や設計変更によるリスクを漏れなく管理 することができ、品質をより効果的に確保することができることを示した。

目次

    1. はじめに

    2. 研究の目的

    3. 課題と問題点
    3.1 課題
    3.2 問題点

    4. 解決策
    4.1 VE実施手順へのリスクマネジメントプロセスの導入
    4.2 「機能の定義」のステップでのリスク特定
    4.3 「機能の整理」のステップでのリスク分析
    4.4 「具体化」のステップでのリスク評価、リスク対応

    5. 具体的な効果と考察

    6. おわりに

発行年

2016年 VE研究論文集 Vol.47

著者

三菱重工業株式会社
バリューチェーン本部 サプライチェーン高度化室
上席主任
福﨑 重隆 VES

カテゴリー

  • VEテクニック

キーワード

  • Job plan
  • VEのジョブプラン
  • VEジョブプラン
  • リスクマネジメント
  • リスク管理
  • 機能

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