簡易版のVE ワークショップ開発と適用実践

論文

VE は、世の中の製品やサービスなど、全てを改善対象にでき、その効果も絶大である。より広い領域で適用され、より大きい改善効果を期待し、VE を積極的に導入する企業も少なくない。VE を導入する企業にとって、その普及活動は極めて重要となる。社内への普及がうまく行かなければ、VE の導入や普及活動に掛かる投資が無駄となる。とはいえ、導入後数年間はVE 専門家が不足するため、多種多様な対象テーマの規模や改善余地に応じて、実施方法を最適化することが難しい場合もある。そのため、効果的なVE 活動に繋がらないことが発生している。
そこで、本論では、VE の普及活動を軌道に乗せるため、サービス業における小規模な改善テーマに最適な簡易版のVE ワークショップを開発し提案する。そして、その実践事例を踏まえ、有効性について示す。

目次

    1. はじめに
    2. 研究の背景
      2.1 当社の組織形態
      2.2 VE 導入の目的
      2.3 VE 普及における問題
      2.4 VE 普及における課題
    3. 3つのVE ワークショップ
      3.1 標準型VE ワークショップ
      3.2 4会合VE ワークショップ
      3.3 簡略型VE ワークショップ
    4. 改善活動の機能分析
      4.1 機能の定義
      4.2 機能の整理
    5. VE ワークショップ別の価値評価
      5.1 機能別コスト分析
      5.2 機能の評価
      5.3 価値の評価
    6. 簡略型VE店舗での実践事例
      6.1 使用するワークシート
      6.2 適用範囲と適用段階
      6.3 有効性
      6.4 留意点
    7. 店舗での実践事例
      7.1 事前準備
      7.2 機能定義と機能評価
      7.3 代替案作成
      7.4 活動評価
    8. おわりに

発行年

2021年 VE研究論文集 Vol.52

著者

株式会社ひぐち
FA 開発部
課長
深江和博

カテゴリー

  • VEテクニック

キーワード

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