これからのVEについての一考察

論文

最近の企業の置かれている立場,環境は,非常に厳しい。特に,その技術革新による商品ライフサイクルの短いこと,価格の低減が急速であり,創業者利潤をむさぼっていられないこと等,企業努力は並々ならぬものである。その中でも労働賃金の高騰に対し,利益を確保してゆくため原価低減には,企業は必至の努力を払いつつある。その中でVEという原価低減の手段は,有力な武器として企業にみとめられ,ここ数年来急速に進展して来たことは否定できない。しかし一方,10数年前にGEのマイルズの創始した古典的VE「敢て古典的といわしてもらう」にも,考え方,プロセスの上でも修正を大幅に加えられる時期に至っている。すなわち,この1970年代の変化と,技術革新に即応するVEとしては,余りにも受身的発想から出発していると思われる。そこで今後の時代変化に対する1,2の考え方を述べて見たいと思う。

目次

  • 1. マーケットオリエンティッドVE
  • 2. 標準化とVEとの関連
  • 3. 購買方法とVE
  • 4. ソフトウェアのVE
  • 5. 結論

発行年

1970年 VE研究論文集 Vol.1

著者

日本電気(株)
放送機事業部生産技術部
草薙愛

カテゴリー

  • マネジメントとVE

キーワード

購入

この論文はPDF版をご購入いただけます。
ご希望の方は「カゴに入れる」ボタンをクリックしてください。