論文
VAはもはや個人,グループの技術でなく,企業経営活動の一環として極めて重要な役割を占め,企業経営の方針に基づいた組織的な活動へと発展している。
一方,VA対象もハードからソフトへ,2nd Lookから1st Lookへと,製品の生まれる源へさかのぼる傾向にある。特に新製品の開発は経済の低成長時代にあって,企業の利益を確保する重要な柱として位置付けされている。
このような経済下で新製品の機動的開発を図るためには,開発VAのアプローチが必要である。当工場における新製品開発の実態を見ると,日常行われている開発業務と開発VAは,必ずしも効率よい運用がされているとは言えない。
今回これらの点に着眼し,開発手続業務にVA的要素を入れて改善し,新製品開発ジョブプランおよび開発VAジョブプランを確立した。
目次
- 1. はじめに
- 2. 開発手続業務と開発VAの整合化
- 2.1 VA技法による開発手続業務の改善
- 2.1.1 情報収集
- 2.1.2 機能定義(機能の定義と機能の整理)
- 2.1.3 理想機能系統図
- 2.2 新製品開発ジョブプランの作成とVAの整合化
- 2.2.1 新製品開発ジョブプラン
- 2.2.2 開発VA(開発VA1,開発VA2)の位置付け
- 2.2.3 開発VAジョブプラン
- 3. その他新製品開発ジョブプランの要点概要
- 3.1 目標コストの設定方法
- 3.2 設計審査
- 3.3 特許発掘会
- 4. おわりに
発行年
1979年 VE研究論文集 Vol.10著者
- 富士電機製造株式会社
松本工場技術管理室 - 本多和臣
- 富士電機製造株式会社
松本工場技術管理室 - 河野全
カテゴリー
- 開発設計とVE
キーワード
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