TRIZ手法を活用した新製品の企画・開発段階のVE

論文

製品開発活動は企業経営の要であり、常に顧客満足の高い製品をタイミングよく市場に提供していかなければならない。そのためには特に価値向上が望める製品企画案を立案する合理的アプローチが必要になってくる。そこで本論文ではマーケティング的思考が比較的強い従来の企画・開発VEに対して、最近注目されている「TRIZ(トゥリーズと呼称:旧ソ連で誕生した過去の特許データ分析から帰納的に導いた創造原理等をベースにした一連の革新的問題解決の方法論)」を活用した「新タイプの企画・開発VE」を提案することにする。

なお、本論文で提案する企画・開発VEの最大の特徴は、次世代製品の企画シナリオをTRIZの1手法である「技術進化のパターン(技術システムに関する複数の進化パターンで構成)」を活用して作成する点にある。さらに製品コンセプトを検討する創造段階においても、従来のBS法)ブレイン・ストーミング法)に加えて「コンテンポラリーTRIZ(TRIZソフトウエア)」を活用し、創造プロセスの合理化を目指している点も大きな特徴である。

目次

  • 1. はじめに
  • 2. TRIZの主な特徴
  • 3. 新タイプの企画・開発VEの基本プロセス
  • 4. 次期製品シナリオの立案~企画VE
  • 5. 開発設計基本構想案の作成~開発設計VE
  • 6. VE活動におけるTRIZ活用の可能性について
  • 7. まとめ

発行年

2001年 VE研究論文集 Vol.32

著者

学校法人産業能率大学
経営開発本部
澤口学

カテゴリー

  • 開発設計とVE

キーワード

  • TRIZ(トゥリーズ)
  • コンテンポラリーTRIZ
  • 創造プロセス
  • 技術進化のパターン
  • 製品企画シナリオ

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