VE情報のシステム化

論文

建設業のVEは,繰り返し効果があまり期待できない。1件1件が,施主,近隣,環境,土質など,種々の制約条件により,新規のVEを実践すると考えて良い。そこで,ベストよりベターの改善案を求め,短時間で数多くのVEを作業所で実施し,建設業固有のVE活動を展開してきている。

しかし,毎年,大量のVE実施例が報告され,蓄積されるにいたって,その事例を,いかに有効活用していくかが重要課題となってきた。もちろん,従来から内容の優秀な物件については,VEニュース(VEスポット)として全社員に配布している。

ここに,現在までのVE実施例の活用法と,その問題点について検討を加え,それらの問題を解決すベく,新たな情報システムの確立をはかった。

なお,現在までに作業所VEとして実施され,報告書の形で蓄積されている件数は,建築,土木,設備を含めて,10,000件にも及んでいる。

目次

  • 1. はじめに
  • 2. 従来のVE実施例の活用法
  • 3. FVE情報活用上の問題点
  • 4. 諸対策
  • 5. マイコンシステム
  • 6. おわりに

発行年

1981年 VE研究論文集 Vol.12

著者

フジタ工業株式会社
工事本部 土木統括部 VE課
小田勤

カテゴリー

  • VEテクニック

キーワード

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