記号の研究による発想カードの効率化

論文

VEの発想ステップでは,カードがよく利用される。しかし,現実のVEプロジェクト活動の多くは,カード本来の利点をあまり生かしていない。むしろ,弊害の多い使い方が目立つ。

本論文は,VEが組織的活動であるという視点に立ってアイデアの発散段階におけるカードへの記述はどうあるべきかについて,記号論をもとに研究したものである。

まず,カード利用の目的を明確にした上で,現状のカードへの記述の問題点と,それが発想作業にどのような弊害を与えているかを指摘した。つづいて,これを克服するために新しく開発した。効果的なカードへの記述方法を,具体的かつ詳細に述べた。

目次

  • 1. はじめに
  • 2. カード利用の目的
  • 3. 新カード法開発の動機
  • 4. 新カード法の提案
  • 5. 新カード法による記述例
  • 6. 新カード法のメリットと運用上の留意点
  • 7. おわりに

発行年

1987年 VE研究論文集 Vol.18

著者

株式会社東芝
資材部 VA推進担当
富田宏

カテゴリー

  • VEテクニック

キーワード

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