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建設業におけるソフトVEの仕組に関する一考察
管理・間接部門の生産性向上が急務となっており,この部門に科学的管理技法であるVEが適用され始めている。建設業の特殊条件をふまえ,ソフトVEを効果的に実施するために,VE管理システムとVE実施システム,トップダウンのVEとボトムアップのなどの仕組について考察した。 -
価値低減曲線による戦略的VE目標の設定(第II報) -戦略的価値目標4つのパターン-
企業の商品戦略を機能の側面から分析すると,次の4つのパターンに分類することができる。①単機能化(単純化) ②多機能化(複合化)③低機能化(普及化) ④高機能化(高級化)本論文は,企業の商品戦略に結びついたVE活動を強力に展開するために,第Ⅰ報で確立した目標価値指数の一般式を4つのパターンの機能戦略に適用し,それぞれの目標価値指数の設定式を導きだしたものである。この結果,すべての商品戦略をVE活動の -
因子分析法による建築・構想設計VE
建築設計では,顧客の要求する構築物を作るために,顧客ニーズを具体化して,寸法,強度,材質,デザイン等に変換し,要求されている構築物がどのようなものであるか,工事段階でのようなものをつくればよいかを設計図書,仕様書を作成し,確定化している。設計分野でVE活動を行う中で,因子分析法を用いて顧客のイメージを収集・分析し,機能評価に反映することで,顧客のニーズをより的確に把握し,顧客の価値向上を図る構想設 -
記号の研究による発想カードの効率化
VEの発想ステップでは,カードがよく利用される。しかし,現実のVEプロジェクト活動の多くは,カード本来の利点をあまり生かしていない。むしろ,弊害の多い使い方が目立つ。本論文は,VEが組織的活動であるという視点に立ってアイデアの発散段階におけるカードへの記述はどうあるべきかについて,記号論をもとに研究したものである。まず,カード利用の目的を明確にした上で,現状のカードへの記述の問題点と,それが発想作 -
開発進度を管理可能とするVEアプローチ
新製品開発を成功に導くためには,品質,コスト及び日程の3つのリスク・ファクターについて進度をコントロールする必要がある。その管理をVEの"機能設計"に取り入れ,VEジョブと融合させる方法を考えた。その名を『機能関連図』といい,全体を一望しながら開発進度を管理出来るVEテクニックである。 -
物流VECにおけるアイデア発想の一考察
通常アイデア発想法については,ブレーンストーミング法が行われているが,ややもすれば一般的なアイデア発想に終わってしまう場合が多い。当社のような物流業においては営業拠点が全国に散在しているため,短時間で効率的なアイデア発想を行わなければならず,そのため,従来行っているブレーンストーミング主体のアイデア発想から,より効率的なアイデア発想法を開発する必要があった。そのため,VEC-CG技法とブレーンイラ -
コンピュータシステムにおける戦略的ソフトウェアVEC --コストトランスファ技法を中心として--
本論文はコンピュータシステムを稼働させるアプリケーションソフトウェアを開発,生産する企業において,効果的なソフトウェア活動を展開するために「コストトランスファ技法」をKEYにして,マーケティングVE,開発VEを遂行する戦略的ソフトウェアVEの実用法について述べる。ソフトウェアの製品を定義化し,その特徴をとらえ,業種業態に合わせたソフトウェアVEジョブプランを掲げ,高度なソフトウェア技術者不足が深刻
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