建築設備業の施工準備段階における『Compact VE』

論文

建築設備業におけるVEテーマの多くは,工事受命後の施工準備段階で抽出される。工事の原案(設計図)の中には利益を生む"宝の山"が沢山ある。また着工後の顧客からの要求事項が追加・拡大されるのも通常のこととなっている。限られた予算の中で顧客ニーズに応え,請負者として利益を確保するために,VEは有効な手段となりつつある。

しかし,VEを実行すべき施工担当者は,受命後の業務繁忙の中では十分なVE活動ができない状況にある。その実態を把握し研究して,VE本来の成果を生み出せるコンパクトな方法を試みた。それは技術者であれば,一見して判断し整理できる1枚のワークシートだけでVE成果を求める方法で,施工準備段階でのVEテーマには適しており,試用によって効果も見えてきた。これを当社(空調設備業)のみならず他の建築設備分野での利用も考え,ここにその研究成果を紹介する。

目次

  • 1. はじめに
  • 2. 建築設備業におけるVE
  • 3. 『Compact VE』の経緯
  • 4. 施工準備段階における『Compact VE』の適用
  • 5. おわりに

発行年

1988年 VE研究論文集 Vol.19

著者

株式会社大気社
技術本部
鈴木邦弘
株式会社大気社
技術本部
永井常男

カテゴリー

  • VEテクニック

キーワード

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