設計段階におけるアイデアの発想について

論文

年々激しさを増す商戦の中において,わが社のステレオ開発部門も"より良いものをより安く"ユーザーに提供することをモットーに,日々開発を行なっておる訳であるが,その目標を達成するのに有効な手段のーつとして,VEが導入されてから久しいものがある。当社においても,初めは外注部門のコストダウン手法として,VEを導入したのであるが,外注部門の性質上,既存部品のコストダウンということであり,製造工程の改良とか,材料取りの合理化,あるいは外注メーカーの経営合理化指導といったものが中心であり,設計の根本にまでさかのぼる 1st LookのVEは,まれであった。この外注部門での2nd Lookも,それなりに効果は認められるところであるのはもちろんであるが,やはり既存部品の部分改良という範囲に留まらざるを得ないため,一つの限界があった。しかし,ここ数年のメーカ一間のシェア争いは,激化の一途をたどる一方であり,より効果の大きい,より根本的なコスト低減の対策を,メーカーとして考えねばならぬということで,わが社においては,VEを設計段階に適用すべく,ここ数年全社的努力を重ねている次第である。

目次

  • 1. 緒言
  • 2. 設計開発とVE
  • 3. アイデアの発想
  • 4. 適用例

発行年

1971年 VE研究論文集 Vol.2

著者

日本ビクタ一株式会社
ステレオ事業部 開発部VE課
西田辰夫

カテゴリー

  • VEテクニック

キーワード

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