0-Look VAによる商品企画の効率向上

論文

年々多様化してゆく市場と,企業競争の激化に対応するためのVA活動は,如何にあるべきか。

VAは,コストダウン志向の取り組みが強く,企業トップのニーズも,古くから,その傾向にあり,コストダウンのツールとして多く活用されているのが実態であると思う。これからのVA活動は,前述の企業環境からも V=F/C の意味を充分に考えて取り組むことが肝要である。

Functionを最大にし,Costを最低にして,Valueを最大にすることができて,Priceを優位に設定することができる取り組みの可能な時点は,商品企画の段階である。

いうまでもなく,顧客ニーズに適応している商品を,タイミング良く売り出すことは,企業目標の1つであるが,この命題を課せられている商品企画にVAを適用させ,VAの威力によって商品企画の効率を向上させることが,これからの企業力の大きな要素となるものである。すなわち,0-Look VAの成果が,企業力のバロメーターとなるといっても過言でないと考える。

本論文は,「開発業務の効率を向上させるために,その源流である商品企画を効率的に進める」この狙いを成功させるために,0-Look VAの取り組み方を如何にすべきかを目指したものである。また,当社で 0-LookVA を実践するにあたり,手順等を作成したので,その一部も紹介する。

目次

  • 1. はじめに
  • 2. マーケティングの取り組み
  • 3. 0-Look VAの取り組み
  • 4. 0-Look VA活動
  • 5. 0-Look VAの機能追求
  • 6. 0-Look VAの商品計画
  • 7. 実施への展開
  • 8. おわりに

発行年

1982年 VE研究論文集 Vol.13

著者

富士電機製造株式会社
汎電管理部ソフトVA課
本多和臣

カテゴリー

  • 開発設計とVE

キーワード

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