『機能モジュール』によるソフトVAの機能定義

論文

わが国の就業者数は,製造部門で年平均1.4%ずつ減少し,オフィス部門では,年平均2.8%ずつ増加しつつあるという。

一方,米国における投資額と生産性向上率は,図表-1に示すように,製造部門の生産性が90%向上したのに対し,オフィス部門の方は,僅かに3%しか向上しなかったと伝えられている。

このような状況から,オフィスオートメーション(0A)の必要性が叫ばれるゆえんであり,80年代に生き残るための企業戦略の重要課題のーつとして「ホワイトカラーの生産性向上」が急速に浮上してきた。

同様の背景で,企業におけるVA活動も,製品などハードウェアの分野ばかりでなく,事務・手続き・組織・帳票などソフトウェアの分野へ適用分野が拡大しつつある。しかしながら,ハードウェアと比較して,ソフトウェア分野に関するVA技法研究は数少なく,特にソフトウェア分野ではヒューマンファクターの占める割合が大きいため,機能定義を行うのが難しいという問題点があった。

この論文では,事務・管理部門の業務改善などソフトウェア分野VA(以下ソフトVAという)機能定義に適用できる「機能モジュール」技法について紹介する。

目次

  • 1. まえがき
  • 2. ソフトVA機能定義の問題点
  • 3. 『機能モジュール』による機能定義
  • 3.1 システム工学の「システムモジュール」
  • 3.2 ソフトVAの「機能モジュール」
  • 3.3 「機能モジュール」の適用事例
  • 4. まとめ

発行年

1982年 VE研究論文集 Vol.13

著者

三菱電機株式会社
本社 生産技術部
増田勝一

カテゴリー

  • ソフトVE

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