論文
企業が永続的に発展するためには、それぞれの製品が必要利益を確保していかねばならない。そのための方策として原価企画が有効である。しかし、従来発表された原価企画は、どちらかというと完成品メーカー(例えば自動車とか、家電製品等)の新製品開発段階における展開方法に関するものが多く、部品メーカー(この場合、機能分野ごとに引合いを受けて生産している専門メーカーをいう)にとって活用しづらいものが多かった。
本論文では、部品メーカーにとって有効な原価企画の展開方法を、戦略・戦術的観点から望ましい「あるべき姿」を示すと共に、効果的に推進するための具体的方策として、①攻めの原価企画②守りの原価企画③要素別VE の3つの活動を効果的に組み合わせる方式を提案する。そして、これら3つの活動における現状の問題点を明確にし、その対応策として具体的ステップを示し、各ステップがなぜ必要なのか、また、なぜそうせねばならいのかについて解説する。
目次
- 1、はじめに
- 2、部品メーカーにおける原価企画の在り方
- 3、攻めの原価企画………モデル開発
- 4、守りの原価企画………引合い後の採算確保活動
- 5、要素別VE
- 6、終わりに
- 7、注および参考文献
発行年
1998年 VE研究論文集 Vol.29著者
- カヤバ工業(株)
岐阜南二輪工場 設計部・原価企画室 - 新田仁志
カテゴリー
- VEテクニック
キーワード
- VE
- モデル開発
- 原価企画
- 要素別VE
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